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マリン・マシン(9)ウェポン
・1966年米軍爆撃機(多分B52が他機との空中衝突事故)から(150T)水爆4発が地中海のスペイン・パラマレス付近に落ちた。3発は地上で回収できたが、1発は海中に沈む。この水爆探査に当たったのが「アルビン、ディープ????、アルミノート、キャブマリン」の4隻。12週後に発見回収された。
1956年にも空中衝突で(広島型の100倍規模の)水爆1発が大西洋岸(?)に沈んでいるがこれは未回収、類似の事故により「ロスト」した未回収の原水爆が推定「50発」程度は深海で眠っている。
・掃海ヘリ「シードラゴン」の掃海器具:Mk105=発電機付き500mの垂らした尾に艦船様の磁気を起して機雷を誘爆。Mk104=音響機雷用、Mk103=カッターで海底に定着された機雷のワイヤーを切る。
クラゲ大発生!
・キロネックス:黒は見えるが白は見えない、赤には警戒する。
・刺胞から飛び出る棘は銃弾並の早さ:スプリング様に飛び出す。
・イルカンジ症候群:複合毒であるから、注射一本で対処できない。
・エチゼンクラゲ:従来は40年毎に大発生していた。個体を殺すと無数の精子・卵子を撒き散らす。海底に着床したポリプがいずれは(環境変化等)何かのキッカケでクラゲの幼生に変態する。
・海洋汚染>富栄養>植物性プランクトン過多>「低酸素事変」がクラゲを増やす?
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- 作者: 黒田日出男
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2004/01/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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・『吉備大臣入唐絵巻』は平安時代人がイメージした中国風の日域宮廷:和漢折衷、日本内裏を中国風に描いている。
・吉備大臣に尽くす阿倍仲麻呂=鬼は『不動利益縁起』に描かれる「護法」に類似。
・他者を<鬼>と見るのが本格化するのは「元寇」から:『聖徳太子絵伝』の蝦夷や百済・新羅人は<鬼>様に描かれる。『八幡縁起絵巻』、『清水寺縁起絵巻』、『天狗草子』、中世後期になると<鬼>は「征服・退治」の対象となる。
・『一遍聖絵』伊豆三島社の一の鳥居前で突っ伏した武士は「下馬札」無視の神罰で落馬したのではなく、「五体投地礼」である。『今昔物語』、『春日権現験記絵』、『北野天神縁起』、『頬焼阿弥陀縁起』、『不動利益縁起』などにも描かれている。
・「あちさか入道入水」の富士河に架かる船橋は「軍用」、旅人は渡し舟を使っている。
100:猫の「放し飼い令」:1602年に京都所司代が発布した鼠害対策。『猫のさうし』それ以前は基本的に繋がれていた。近世諸都市に広がる。
『姿としぐさの中世史』、『歴史としての御伽草子』
113:「守屋家本騎馬武者像」の像主:加藤秀幸・藤本正行→高師直、黒田日出男→高師詮
123:神護寺三像と『神護寺略記』の記述は整合性が無いので関連づけるのは不可能に近い。
133:神護寺三像は二頭政治の維持という足利直義の政治的意図で制作・安置された:像主の直義(伝源頼朝像)が兄(尊氏=伝平重盛像)と甥(足利義詮=伝藤原光能像)二度の両頭政治の永続を願い奉納した肖像画の稀有なセット。(伝平重盛像には折り目があり一時期畳まれていた)
180:聖地巡礼の熱狂は15,16世紀にピークに達するが16世紀後半には衰退する。その入れ替わりに登場するのが「熊野比丘尼」
214:『熊野観心十界曼荼羅』の世界は中世末期から近世初頭にかけての「夫婦を中心とした家の確立」と密接不可分。
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ブルー・プラネット:サンゴ礁に生きる
・イバラカンザシ=石サンゴに穴を開けて定着。
・イシサンゴは養分の70%を共生藻から受ける。
・サンゴは体色素を加減して太陽光の照射量を調節。
・サンゴは夜に刺胞を出して動物性プランクトンを刺して仕留めて食べる。
・サンゴ同士の縄張り争い(夜間)では普段は奥に仕舞ってある消火器官を出して相手のサンゴを食べる。
・カンムリブダイなどが藻を食べるときに見境無く齧ったサンゴが消化された白い糞が堆積されて白い砂浜になる。
・サンゴカニなどのサンゴの住人はオニヒトデを撃退する。
セグロアジサシ、コガネアジ、ヤクシマイワシ
・海綿を住処(兼食用)にするツノテッポウエビには蜂・蟻様の社会性がある。女王エビが唯一産卵、住処に侵入するゴカイを兵隊エビが撃退する。
キンメモドキ、クロハタ、ハナミノカサゴ、フリソデエビ、パウダーブルータン、シマハギ、サメハダテズルモズル、マダラエイ、ネムリブカ、ニザガイ、タカサゴ
・イシヨウジ:雌雄が2時間ダンス後に託卵
雌雄同体のサンゴは卵に精子を塗した「バンドル」を放出、上層に浮かんで行き波に洗われて受精。
・アメリカイセエビ:嵐を予知して浅瀬から深いところに避難するときに一列になる。
・サンゴ礁はハリケーンに粉砕される。