鎌倉仏教 (レグルス文庫)
・13世紀以前の日本は異国
院政時代に俗化した寺院を出て閑静な山奥に篭り修学に専念することを「遁世=二重出家」、遁世僧を「聖」、住処を「別所」と表現した。
・念仏には「南無阿弥陀仏」等を口ずさむ「口称の念仏=称名念仏」、仏の容貌を心中に念ずる「観想念仏」など幾つかあり、観想念仏よりも称名念仏の評価は低級で不確実な行とされた。
・二十五三味会
・『日本往生極楽記』
・『感無量寿経疏』→念仏行の確信、『選択本願念仏集』→称名念仏は易行
・全ての衆生を救うまで成仏しないと願を立てた法蔵比丘は現在阿弥陀仏となり極楽浄土にいる。だから皆に極楽浄土の門は開かれたのだ。
・『梁塵秘抄』弥陀の本願を信ずれば凡夫・悪人も救われる。→法然以前にもこの思想は存在した。
・『日本霊異記』田中広虫女=「大名田堵」富豪の専門農業経営者
・大官寺の勝ち組=東大寺興福寺、負け組=大安寺・西安
・「断惑証理」
p77:「十念」=「十称」と曲解
・「聖道門」対「浄土門
・堀川天皇は危篤のとき念仏がつい口に出たのを看病に付いていた典司長子は「局の下働きでさえ念仏など不凶なことと思うのに」と日記にある。念仏には偏見
・大寺院の座主は天皇家・上級貴族家の出身者独占状態
・上品上生〜下品下生の9ランク中で、称名念仏の行のみで往生する者は最低ランクの「下品下生」にしか逝けない
・吉永の法然教団
・たとえ法然上人に騙され、念仏して地獄に堕ちても、私は後悔しない『歎異抄
・中世では猟師・漁師・武士・農民は皆「悪人」
・天台本覚思想
日蓮は題目(南無妙法蓮華経)以外全く無駄とした。
白拍子亀菊・伊賀の局の外泊
・公文=荘園の下級官吏
・寄人・神人・供御人
・「阿弥陀仏の加護ある念仏行者に神の罰など及ぶものか!」と見栄を切る浄土宗の地頭を呪詛した寺方の逸話。『沙石集』
・公安2年9月21日:苅田狼藉事件
・釈迦の前世は「雪山童子
・山水河原者:1489年5月、鹿苑院を訪ねた河原者の(造園理論をめぐる問答からの)博識に門主は感銘した。
茶の湯=一服一銭の茶売りを介した喫茶習慣の普及を目指して成立
・『山水河原者』川嶋将生、『寺社勢力』黒田俊雄