中西準子
http://homepage3.nifty.com/junko-nakanishi/index.html
ダイオキシンは猛毒なのか
http://www.org-chem.org/yuuki/chemical/dioxin.html

P14:昆虫の福音『沈黙の春』:DDTでパウルミュラーノーベル賞を得た1948年、セイロンで蚊の撲滅にDDT散布を開始すると年「250万人」発症していたマラリアが14年後の1962年には「31人」になった。しかし、その1962年にレイチェル・カーソンの『沈黙の春』が出版されると過激なDDT反対運動が起こってセイロンのDDT散布も1964年に打ち切られ、5年後の1969年には年間発症者250万人と元に戻る。今マラリアは全世界で年1億人が発症して死者は100万。
P27:「酸性・アルカリ性食品」は大正時代に大阪大学医学部某教授が学会で語って日本国内に流布したが、海外には考え方はおろか用語すら無い。
P35:TCDDは「急性毒性」というより「遅延性致死毒性」
P40:アルコール致死量は「体重50Kgで400g」とみてよいが、これは500ml入缶ビールなら16本。肝臓のアルコール処理能は1時間で10g未満なので、2時間位で4〜5本空けると致死量の30%は摂取する。ダイオキシンなら(最も弱いモルモットのLD50値に当てはめても)30万日分の食物を一気に食べないと致死量に届かない。
P41:ジャガイモが今発見されたなら、WHOや各国の保健省も食物として認可しない:たいていの果物(特にプラム類)や野菜(キャベツなど)に青酸、野菜にシュウ酸、ナス科にソラニンマメ科にレクチンと何かしらの天然毒を含んでいる。
P68:どれほど清浄な米一粒にもカドミウム原子なら1兆個は含んでいる。
P109:動物実験ではヒトが普通に接しているダイオキシン量なら、「発癌抑制」がある?−『ダイオキシンはヒトの猛毒で最強の発癌物質か』和田攻、『学士会会報』2001年1号9頁
P130:ダイオキシン法は被害実態がないのを承知の上で、当時存在した「科学的知見」を無視し、全てを「社会現象」に転嫁してできた「特別措置」法。
P153:物が燃えれば必ずダイオキシンができるのは70年代末には研究者の常識だったし、1983年の時点ならダイオキシンは未知の恐怖ではなかった。−『逆説・化学物質ーあなたの常識に挑戦する』ジョン・エムズリー
P162:ダイオキシン騒動のときに地元住民を洗脳する他所から来た「集団」に不信を抱き、冷静になる様市民に求めた「所沢市議会員深川隆」は市議選のときに何故か産廃満載の「産業廃棄物処理業者のトラック」に宣伝車を追尾される選挙妨害を受けている。
P168:『ダイオキシンの医学』滝沢行雄←民間企業支援による自費出版
P193:「本当に人間を苦しめたのは、PCBよりも人間であることを・・・知って欲しい」カネミ油症患者・紙野柳蔵
P204:「丙午」の1906年と1966年は江戸期由来の民間信仰(丙午に生まれた女は夫の命を奪う)による「女児の間引き」が横行した。66年の出生130万、そのころの平均値180万より27%すくない。妊娠を避けた夫婦もいたろうけど、死産を口実に27000の胎児の命を高度経済成長期最中の近代国家で絶たれている。
P207:ダイオキシン問題は「儲け話」であってサイエンスの話ではない。