旧約聖書を美術で読む

旧約聖書を美術で読む

p29:創世記は「駄洒落教本、お笑い読本」の第一号文書
p35:レビアタンはなかなかの珍味で始めに箸を着けるのはダビデ
p37:「道徳聖書」1220〜1230年の仏語聖書縦34cm、横26cm、131葉、各頁に8つの円環に図像が描かれている。
p53:ミケランジェロの「楽園追放」で顔は反対に向けているがエバの口位置はアダムの性器と同じ所に描かれている。
p56:「聖霊による身ごもり」のパクリ?:カインの性交渉相手は母親のエバしか居なかったので「リリツ」が登場、『ユダヤの民話』青土社
p60:「アトラハシス叙事詩」BC1600〜1700年
P76:「ウイーン創世記」
P91:天地創造から西暦紀元まで「3769年」:
呑川緑道」
P95:ウルの現在地はテル・アル・ムカイヤル
P106:出エジプト15・18の「エジプトの川からエウフラテース川に到る地と、カイン人と・・・エブス人の地を与える」は列王記(上)5・1「ソロモンはエウフラテース川からペリシテ人の地方、さらにエジプトの国境に到るまで、全ての国を支配した」と同じで、ヘブル語創世記は列王記上の編纂後に出来たのが解る。
P112:創世記17・17:笑った=ツァハク→イサク=イッハク
P122:創世記21・1-5:イサク=イッハク→イサ(=いちゃつく?)
P141:ユダヤ古代誌で創世記を解説をするヨセフスの趣旨はユダヤ人の先祖が「カルデア→エジプト→ギリシャ」と知識を伝播したとする法螺話の普及
P169:ヨセフとポティファルの妻:生きている商人と死んだ商人『ユダヤの民話』
P192:モーセ誕生:アッカド王朝サルゴン王誕生物語が下敷き。ジェームス・E・プリチャード『古代中近東関連テキスト』
ドュラ・エウロポス:1921年に232年のキリスト教建築物と244、245年のシナゴーグ跡が発掘された。
ユダヤ教では、神を「手」として描くのが限界。
P227:「モーゼ五書」の著述者について最初の疑問を提示したのは1615年のホッブス『リバァイサン』で、スピノザ、リシャール・シモンが続いた。
P266:イエスの先祖にはユダが息子の嫁で後家になったタマルを孕ませ生ませた子(ペレツ)がいたので、「聖霊による身ごもり」の助けを借りなければならなかった。
P278:ラビの名裁判『ユダヤ民話40選』(小脇光男ほか訳)
P307:ソロモン王はラムセス2世を意識した産物:精力絶倫、子沢山
P338:ヘレニズム時代のユダヤ人にはモーゼ五書を除く「他の聖書諸文書」を絶対視する思想はまるで無い。