日本史の一級史料 (光文社新書)

日本史の一級史料 (光文社新書)

日本史の一級史料
宮本武蔵伝説の殆どは「小説」の「二天記」が由来で、「五輪書」も17世紀末の言説がみられるので武蔵の没20年後に高弟の寺尾氏が武蔵に仮託した創作。確からしいのは「沼田家記」の小次郎騙し討ち記事と熊本藩「奉書」の7人扶持・合力米18石。
江戸幕府役職の「御老中」は江戸初期には「御年寄」と呼ばれていた。各藩では老中(年寄りに対する敬称)でよい。
・「中」は複数形の敬称:山内家文書「女中奉文」に例えれば「女中」は「奥に勤める女性の方々」で差別用語ではない。
・歴史文書(島津家文書)を護った島津家家令「東郷重持」は隠れた真の英雄。
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