人間はどこまで耐えられるのか

人間はどこまで耐えられるのか

12:J・B・S・ホールデンは4歳から父親の実験台になっていた。
23:テンジン・ノルゲイはエベレスト山頂にチョコレートとビスケットを埋め、神々に捧げた。
24:アンデス・アウカンキルチャ山の炭鉱町は標高5340M、硫黄鉱山の標高5800Mだが、鉱山で寝泊りするより毎日460M登る方が楽だという。
36:高度12200〜13700を超えると低酸素で意識を失う。18900M超えで血液が体温で「沸騰=気化」する。
41:4800M以上には順応できない。7900M超えは危険2、3時間の滞在が限度。
52:赤血球が増えると血液粘性が高くなるので危険、アスリートの高地トレーニングはあまり効果は無いという。
55:エベレストの冬期無酸素登頂に成功したのは1987年(シェルパの)アン・リタのみ。
65:サンゴのポリプは岩に着床すると神経系が萎える。
79:(作り話と思うが)テムズ河の地下トンネルの工事現場で現場昼食会を開催した。トンネル内は圧縮空気で満たされたのでシャンパンの詮を抜いても泡が出なかった。監督や招待客が地上に出て減圧されると彼等の「体の中」で飲んでシャンパンがパチパチと弾けだした。
81:正しい減圧方法:潜水は可能な限り「短時間で下降」、上昇するときは潜水した「深さの半分」までは一気に上昇して暫く待ってから、再び「残りの深さ半分」まで上昇と、これを繰返す。海面に近くなるにつれユックリと上昇しなければならない。
(圧力×体積= 一定なので、圧力が半分に減ると体積は2倍に増える)
「一定のペースで減圧すると・・・・最初は不必要な時間をかけ、最後は危険なほど急ぐことになる」J・B・S・ホールデン
82:潜水直後に飛行機に乗らない。
85:海難救助のときに心停止が起った:水から出て浮力が無くなると血液が上半身から足元に流れる。
94:サメはひっくり返ると沈む。オウムガイの本体は常に3,4ヶ月で新しく出来る隔室に居る。
・水辺のマイン(機雷)を地雷と訳したり、他に怪しいのがあるかも知れない?
101:圧縮空気では30Mが潜行限界
103:純酸素の呼吸は7気圧が限界、このときの酸素の味は「気の抜けたジンジャービール、砂糖を少し加えた薄いインク」
109:「ドナルドダック・ボイス」:軽い気体ほど声帯が早く振動する。
110:潜水限界:ヘリオックスで200から250M、トライミックスで450M
113:水中ではゴーグル越しに見るものは、空気中比の30%大きくなる。
114:かん体が全開になるのは20,30分かかるので、暗室で慣らしてからダイブするとより視界が開けるかも?
115:水中では音波が左右両耳に届く時間差が少ないので音の方向を判別し難くなる。
119:卵円孔(4人に1人)が開いている人はスキューバ不適かも?
124:酸素が分離される150年前にコルネルス・ファン・ドレベルはテムズ河を潜行した水中艇で「硝石」を燃やして艇内に酸素を満たした可能性がある。
133:41度でタンパク質が変性し回復できないほどに損傷しだす。43度越えで命の危険がある。50度を超えると数分で全身の細胞が死滅する。
136:1885年E・アーロンソンとJ・サックスは視床下部の中に「サーモスタット」を発見。
137:寒冷受容体は28度が最も敏感、人間はこの気温下で進化したのかもしれない。
139:ホタルコメツキムシ:
142:炭は木材より4倍程の絶縁性が高い:焼けた鉄板に上より、燃えている炭の方が「火渡り」するには都合が良い。
146:プリニウスは実際にサラマンダーを燃やして灰にしたのに、ファイアーサラマンダーは火を食べるという伝説を広めた。
155:レイヨウ類の「ワンダーネット」
157:「ナリオコトメ・ボーイ」の化石人骨は現代のアフリカ住人より手足が長い。
168:豪州大陸のヒキガエルには余裕があると膀胱に水分を溜めておき、水枯れの際は2、3年は生き延びる。アボリジニは緊急時にこれで水分を補給する。
187:1812年モスクワ撤退時のナポレオン軍オーギュスト・シリオン上級軍曹”氷点下28度で生きた馬のモモ肉を(食用に)大きく切り取ったが、この哀れな馬は数日は歩いていた。
191:褐色脂肪:
196:20度以下の水に浸かっていれば、いずれは低体温症で死ねる。
204:1982年フォークランド紛争で英軍負傷者の14%、1988年米軍のある部隊が11%が「塹壕足炎」に罹った。
209:1812年モスクワ撤退時のJ・L・エンケンス中尉”雪で体を擦って必死に温めた”
216:コウテイペンギンは一個体だけでは越冬できない:群れて体表面積を減らしている。外側で冷えると中に向かい中央に居たのと交替する。
230:呼吸はいくらでも可能だが、心臓が酸素を体組織に運ぶのが間に合わない。
238:1999年アトランタ五輪100M走でリンフォード・クリスティがスタート合図から0.08秒以内で反応して失格:音を予測したのではなく「閃光」に反応したかもしれない。
242:マラトン戦役でギリシャ全土に援軍を求めて走らせた伝令の一人フェイディッピデスは240キロ離れたスパルタまで2日で走破した。一説には彼が数日後マラトンからアテネまで走ったのがマラソン起源というのもあるが、彼はスパルタに留まり、マラソンを走ったのはエウクレス。
264:猟犬に追われたアカキツネが一日半で240キロ以上逃げ回った記録がある。
284:1983年9月ソユーズの打ち上げ事故で緊急脱出カプセルが上空1キロにまで放り出されたときに乗組員にかかったのが17G、上限は25Gとされている。
293:微重力状態で睡眠するときは自分の吐いた2酸化炭素が顔の周りで滞留するのに注意する。
294:地上では体表面の細菌は汗に混じって水滴として落ちるので危険は無いが、微重力状態では汗が
霧状になって(機内に)感染症が蔓延する。
295:質量とは、物体の運動に対する抵抗の大きさで、重量とは質量にかかる重力の大きさである。宇宙空間では、重量は無くなるが質量は残る。
300:三半規管は角加速度を感知するが、一定速度の回転には反応しない。
311:ボリビア・ラパスで暮らす住民は年間2マイクロシーベルト(mSv)の放射能を浴びる、コーンウオールの丘陵地では7mSv。
336:鉄酸化細菌(チオバチルス・フェロオキシダンス、別名チオバチルス・コンクリーチボランス=凝固性):硫黄含有が多い建物・構造物の腐食の原因となる。
345:バチルス・インフェルヌス:2倍に増えるのに数千年単位の時間がかかる。
347:メタン生成菌
352:1886年ターナーの話で、”アラスカ産ニシンを氷塊毎食べた犬が、生きた魚を吐き出した”がある。
358:1984年5月28日メルボルン産まれのゾーイ・レイランドが最初の凍結受精卵児。
358:ヒーラー細胞:ヘンリヘッタ・ラックスという子宮頚菅部癌の腫瘍から摘出された。
360:ケアリー・マリス:仰々しい演説と女友達がキワドイ姿勢でサーフィンをしているスライドを使っての講義(しばしば中断)が学会を憤慨させていた。
362:1996年8月、ALH84001(アランヒルズ84001隕石)