都市伝説〜超常現象を解明せよ!3〜 #11「キング・アーサー

400年続いたローマの平和(有利な貿易、都市インフラ、軍事をローマ帝国に丸投げ)が終わり、それまで散々ローマ軍に蹴散らされていたアイルランド島スコットランド地方から蛮族(スコット人・ピクト人)がブリトン島の周辺を脅かす様になる。この迎撃に使ったゲルマン傭兵(アングル人・サクソン人)がブリトンの富に目が眩んで度々侵犯を始めると、ブリトンの各族長も分裂して混乱、暗黒時代となる。やがてアングロ・サクソン人の侵犯は終焉するが、この異民族の侵犯が終わった理由が解らず、生まれたのがアーサー王
アーサーが文書に登場したのはネンニウスの詩で、活躍から300年後の800年代、ペイドンサンの戦いでサクソン兵960人を1人で倒したり、聖杯調査とか、12から15世紀の文学作品の特徴が顕著。信頼できる物的証拠は皆無。
・5世紀の王ならローマ兵のオサガリか革の鎧を着用。重装甲騎兵が馬上で長剣を振るうのは無理
キャメロット城=キャドベリー城:木製の小屋
・ウィンチェスター城壁面に飾ってある「円卓盤」は放射線炭素分析では13世紀の物
・岩石から剣を引き抜く:石型に溶解した金属を流し込み引き抜く、剣の製造方法そのものである。
・聖剣エクスカリバーを沼に投げる:ケルト人は剣を湖の神に捧げた。

・モデル(以下の名前”ウス”、”マス”、”ヌス”とかは聴き違っている)
1)残留ローマ兵:5世紀初頭のアンブロシウス・アウレリアヌス(ペイドンサン山戦の時70歳代)、サルマティア人に縁のありそうなアルトリウス・カスタス(ラテン語のアーサー)
2)(アイルランド語の)最高の王=リオタヌス:海を渡りゴート族と戦うが、裏切りが原因で破れ死ぬ
3)熊=オーウィン(王の息子):6世紀にビロコニウムを支配したオーウィン・ハンフイン、直系子孫がスペンサー家

・アヴァロン=グラストンベリー:今は普通の丘だが、5世紀頃は周囲を湖沼に囲まれていたので浮島様だったか。数世紀に渡るリンゴの産地で過去にはアヴァロンと呼ばれていた。
アーサー王の墓:1191年にグラストンベリー修道院の修道士が発掘した「金髪女性と共に埋葬された頭部を負傷した大男」の遺体に副葬された碑文”アーサー王の遺体此処に眠る”のラテン文字年代(NCの字体から、ただし、碑文はレプリカしか存在しない)は11世紀以後で、12世紀の火災により困窮していたグラストンベリー修道院が巡礼者集客の為に目論んだ「緊急企画」が本命。

アーサー王伝説とグラストンベリ修道院
http://www.mars.dti.ne.jp/~techno/text/text3.htm