天才と分裂病の進化論

天才と分裂病の進化論

天才と分裂病の進化論
p15:アルタミラの壁画は1880年の発表から1902年まで反進化論者=イエズス会の捏造とされ、発見者=サウトゥオラは1888年失意のうちに死んだ。
p24:過去1000万年間、アフリカで霊長類が化石化したのは1万から100万に1頭で内発見されるのは百万分の一
p29:バーナード・メイ「ヒトはバナナと50%位は遺伝子を共有しているかも?」
p49:アイリーン・オブライエン:「オロルグサイリ(=過去河川)のハンドアックスは獲物目がけて川に投げ込んだミサイルで、実際、刃先から川底に落ちる。大量に出土(集団で飽和攻撃したのか?)するのは放置するしかなかったからである。」対水・対地兼用だと思うが水中の獲物を仕留めるのは無理だろう?
p45:トゥルカナ婦人はビタミンA過剰症なので誰かに介護されていた可能性がある。
p80:キツネザルもヒトも選択圧は共通。環境因子が特定の目的に即した進化につながる遺伝的反応を生むことはない、もし環境因子が有利な変異を生むなら全ての種は同じ方向に進化した。人間が独特なのは環境因子が独特だった訳ではない、選択圧により選んだ遺伝子の突然変異が「独特」だった。
p85:プロラクチンの効用:淡水・塩水への適応制御。抗分裂病薬はプロラクチン分泌を促す。
p87:脳の水以外の成分中60%は脂肪、巨乳は脂肪によるもので乳腺組織とは関係ない、貧乳が授乳に不利益にならない、ヒトの突出した特徴は「脳・胸・臀部」の脂肪蓄積にある。
p100:オメガ6の前駆体はリノール酸(LA)、オメガ3はαリノレン酸(ALA)、アラキドン酸(AA)は脳乾燥物質の8%、ドコサヘキサエン酸(DHA)も同じく8%(DHAは構造的役割、EPAは機能的役割を担う)、水棲肉微小藻類に含有。
P115:ホスホリパーゼA2サイクル
P121:アメリカを除き新生児用調合乳にはAA,DHAが添加されている。
P123:250万年以前には人類祖先に「狩猟」の痕跡は無い。環境因子が肉体的、生化学的変異を生むことは無い、狩猟が現生人類を作り出した訳ではない。そうであれば「ライオン、狼」は何故追い抜かれたのだろう?
P152:1960〜1970年WHOの調査によると分裂病は世界的に0.5〜1.5(平均的には0.7〜1.0)の人が生涯に発症する。人種、宗教、思想、経済状況、栄養状態とは無関係である。しかし、発展途上国においては病像=病状?が穏やかであるが、工業国では「深刻=悪い」である。
P166:現在では経済的詐欺行為とされるブルーノ・ベッテルヘルムの所属する心理精神医学派は1950年代に崇拝されていたが、彼らを否定できる遺伝の影響に関する研究成果は1950年代には既にあった。
P179:1941年エイブラハム・マイヤソン、ロザリー・ボイルはボストンのマクリーン病院の診察記録からアメリカ史の初期において「断種」が実施されていたら、多くの主要人物が歴史に登場できないと断言した。
ゴールトン:ビクトリア朝の名家にはサイコパスが顕著。
P179:アイスランドは1000年間の家系記録がある。
P182:ジョイムズ・ジョイスの娘、アインシュタインの息子、ユングの母、バートランド・ラッセルジョン・ナッシュ(彼以外のノーベル賞受賞者分裂病が1人いる)、チェーザレ・ロンブローゾ、J・F・ニスベ、ウイルヘルム・ランゲ・アイヒバウム、ドニゼッティシューマン、ベートーベン、ベルリオーズシューベルト、ワグナー、ボードレールストリンドベリ、スウィフト、シェリー、ヘルダーリン、コント、ポー、ジョイスゴーゴリ、ハイネ、テニソン、カフカプルースト、ハクスレイ、カント、ビトケンシュタイン、パスカルアインシュタインニュートン、ファラデー、コペルニクス、リンネ、アンペールエジソン、メンデル、ダーウイン他 名前を挙げえれば限が無いそうだ。
作家の30%〜60%は深刻な双極性障害、1%が平均発症なので劇的に多い
バイロン、ブラウニング、プラース、ヘミングウエイ、コンラッド、コールリッジ、シラー、クレイン、バルザックディケンズラファエロミケランジェロゴッホヘンデルロッシーニチャイコフスキーショパン 以上は双極性障害者、循環型気質者
読字障害:レオナルド・ダ・ダビンチ、アインシュタインエジソングラハム・ベル、ウオルト・ディズニー、ハンス・クリスチャン・アンデルセンウィンストン・チャーチル
P188:関節炎と分裂病には相関がある。
P189:精神科医で唯一のノーベル賞(1927年)受賞者ユリウス・ワグナー・ヤウレックは弱毒化したマラリヤ原虫を患者に注射して「脳梅毒」を治療したことが受賞理由。ペニシリンが登場する1950年代までこの「発熱」によりスピロヘータを死滅させるやり方が行われた。
P196:リン脂質→アラキドン酸→プロスタグランジン、「非ステロイド性抗炎症薬」はアラキドン酸がプロスタグランジンに成るのを阻害する。「ステロイド剤」はリン脂質からのアラキドン酸の遊離を阻害する。脳と外傷の部位にアラキドン酸の遊離が無いと「炎症反応」が起こらないのが分裂病症者が関節炎等の「炎症・痛みを感じ難い」理由。
P204:ジョン・ローパー:水頭症のため(摘出手術で)大脳皮質を「チンパンジーの3分の1」程度まで失っても、人生・生活に何の支障も無いか、平均以上の機能(大学の数学成績が平均以上等)を維持する例がある。
P237:「重ね着」:リア王のトム=エドガーは「重ね着」
P239:飽和脂肪酸の消費量が多いと分裂病の長期経過は悪い。
P251:人口の2%が分裂病ゲノムを持っているとして発症因子が2個とすれば、2つを掛けると2%になる数の合計が分裂因子を持つ割合になる。例:20%*10%=2%、20%+10%+2%=28%が因子保有者で内は26%は発病の危険は無い。
3個の発症因子が必要なら全人類の50%以上は1個若しくは2個の因子を持つ、4個同時に必要な場合は100%1個〜3個の因子を持つ。
P255:「ペラグラ病」(ニコチン酸ナイアシン欠乏症)は1930年代までアメリカ南部で広く見られた。栄養研究で駆逐される病気は多い。
(必須脂肪酸飽和脂肪酸分裂病
P266:キルナール8グラムはEPA2グラム
P281:アリスタ・ハーディーとエレイン・モーガンは「海」にこだわらなければ「サバンナ説」を駆逐できた。