ヒトはなぜヒトを食べたか―生態人類学から見た文化の起源 (ハヤカワ文庫―ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

ヒトはなぜヒトを食べたか―生態人類学から見た文化の起源 (ハヤカワ文庫―ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

P278:真空ポンプは17世紀に「材木不足」から石炭採掘がエスカレートした結果、深部の地下水を排出する目的で開発された。
技術革新が最も進んだ1500年から1830年代が貧困層の生活が最も酷い時代である。資源不足と人口増加が再生産圧力の何れかの高まりの中で致し方なく産業革命は生まれた。
P282:18世紀のスウェーデンの出生記録では生後1年以内に21%の乳幼児が死んでいる。フランスでは1824から1833年に336297人の救護施設への「託児=捨子」があり、救護施設であるのに80%から90%は1年以内に死んだ。
P287:3つの人口学的遷移の要因=文化的大事件は「燃料、避妊、仕事」
P292:コーネル大、デビット・ピーメンテルによると米国では270カロリー含有のトウモロコシ缶詰を出荷するまでに2790カロリーがかかる。また、「牛肉100グラム=トウモロコシ缶詰内の270カロリーと等価」を生産するのに22000カロリーが必要。
カルロス・カスタネダ