地心距離=地球の中心から最も遠い峰
1位=チンボラソ山の地心距離6384.458km
32位=エベレストは約2.2kmも短い6382.270km

実標高=山の麓からの高さ?
1位=マウナ・ケア山 10,205m 海抜は4,205mで、海面下に6,000m隠れている



http://isabou.net/refresh/everest.asp
世界一に輝いたチンボラソ山の地心距離6384.458kmに対して、エベレストは約2.2kmも短い6382.270kmとなってしまい、世界一の座を滑り落ちるどころか32位まで順位を落としてしまう

http://www5e.biglobe.ne.jp/~yamamosa/toribia-0.htm
海抜ではなく、海底からの標高で比べると、世界一高い山はハワイにある「マウナ・ケア山」(10,205m)です。
マウナ・ケア山の場合、海抜は4,205mですが、海面下に6,000mが隠されているのです。

http://www1.odn.ne.jp/drinkcat/topic/column/z_hirori/z_atlas.html
世界一高い山は?(2001年1月31日更新)
 この質問には、ほぼ全員が標高8848mのヒマラヤ山脈エベレスト(チョモランマ峰)と答えるでしょう。しかし、これは現在の計測方法による順位です。では、他の計測方法では、どう順位が変わるのでしょう。
(1)昔の三角測量での順位
 水平器などを使う昔ながらの方法です。この方法で測量した最高峰は、なんとコンロン山脈にあるアムネマチン峰の9041mです。現在第2位のゴッドウィン・オースチン(愛称はK2、コンロン山脈の西から2番目の山の意味)も、この方法で測量すると8909mで、エベレストの8848mよりも高くなっています。
 さて、この測量で世界一になったアムネマチン峰は、現在では標高6282mの山とされています。ところが、飛行機の高度計によれば、山頂付近は9300〜9450mの標高になります。
 さて、これはどうしてでしょう。実は、地球の重力は、必ずしも地球の中心に向かっていません。場所によって、わずかに傾いています。そのため海から山に向かって測量を続ける間に、その傾きによるズレが積み重ったのです。そのため、上記のアムネマチン峰は9000mを超える唯一の山と測定されたのです。
 これを単純な計測ミスとか、計測器具が時代遅れだったからという人がいます。でも、その言い方は測量をした登山家の人たちが可哀想ですよね。
(2)地球の標準球面(楕円体面)からの順位
 地球は自転による遠心力で、赤道付近がわずかに膨れています。その標準的な球面から、標高を求める方法があります。これはレーザー測量の実用化で、三角測量より正確な値として使われるようになりました。
 これで1番高い山はK2峰の8859m。エベレストは第2位になります。
 ちなみに、この球面で標高を考えると、日本の海岸線は30〜44mの高さになります。
(3)重力方向に準じた標準海面(ジオイド面)からの順位
 ジオイド面。これが現在の標高を決める基準になっています。地球全体では±100mの範囲に納まっているそうで、日本付近は標準球面よりも30〜44mほど高くなっています。
 この測定方法での順位は、ほとんど現在の順位と変わりありません。ここで『ほとんど』と言ったのは、一部に例外があるためです。
 地球は自転をしているため、遠心力で重力の真下と地球の中心が一致しない場合があります。これは特に中緯度帯で顕著です。簡単にいえば斜めになっていますので、その分だけ高く算出されます。
 この測定方法によれば、世界第2位のK2峰は8911mの山になります。では、エベレストは? …それよりも高い山になってるんですね。
(4)地球中心を真下とした標準海面(ジオイド面)からの順位
 最後に紹介するこの方法で求められた標高が、現在使われている値になります。もちろん、世界一はエベレストです。
 上記のいずれよりも理解しやすいため、この方法が採用されています。地球を中心としているため、GPS衛星の利用にも有利という利点があります。
 余談ですが、一見当たり前に思えるこの方法にも問題があります。水平になっているハズの野球場やサッカーのグラウンドの中に、等高線が横切っている地図を見たことはありませんか。実は地球の中心方向と重力の真下が微妙にズレているために、こんな奇妙な現象が起こるのです。中には地図では登りなのに、ボールを転がすと下りという場所もあります。ただし、下り坂に見えるのに実は登り坂のような錯覚ではありません。科学の定義と日常感覚とズレた結果として生まれた、奇妙な話です。
 (1)で説明したアムネマチン峰は、標高6292mの山ですが、山頂付近の気圧が9000mを超えているのは、(4)の方法よりも三角測量がわたしたちの日常感覚に近いためだったと思います。
 最後に、もう一つ余談です。現在、エベレストの高さとして地図に載っている8848.11mという数字は、三角測量時代の名残りです。本当は8900mを超えているそうですが、8848mという数字が世界一の象徴として独り歩きしているため、そのまま使っているそうです。
(5)地球の中心からの高さ(オマケ)
 地球は自転による遠心力で、赤道付近がわずかに膨れています。当然、赤道に近い山ほど高くなります。それで1番になったのはアンデス山脈チンボラソ峰です。実測では6310mの山ですけどね。