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ザル蕎麦とモリ蕎麦:私は、海苔がのっているか、のっていないかの差だけのはずがないと言っていたのだが、皆信じない。そして、蕎麦屋で聞いても蕎麦屋の店員風情では、海苔が乗っているかどうかの差です程度の答えしか返ってこない。なんで納得ができないのかというと、のりを乗っけただけで150円もボルとは思えなかったからだ。蕎麦屋の店員連中は、まじに海苔150円と思っていたのかね。それで私は向きになったのだ。やっと見つけた。やっぱり、大違いだぞ!蕎麦屋の店員諸君!もうちょっとプロになりたまえ。

ざるそばは海苔をのせただけでなぜあんなに高いの?
「ざるそばは、他のそばよりも高級なメニューとして江戸時代に生まれました。値段の差はその名残です」と言うのは、全国麺類文化地域間交流推進協議会。当初のそばは現在のもりそばに当たるが、ゆでずに蒸したもので、菓子屋が売る安価な間食メニュー。一方、ざるそばは、麺打ち技術や高級食材の発達で江戸中期に生まれた、オシャレなゆでそばだ。「ざるの元祖が、深川洲崎の伊勢屋です。良質のそばを使い、従来の丼ではなく、竹ざるの器で高級感を出して評判になりました。やがて、当時は高級品だったみりんを汁に使う店やノリをのせる店も現れて、ざるそばにさまざまな付加価値がついたんです」(そば研究家・笠井俊弥氏)

 後に従来のそばが、ざるやかけと区別して「もり」と呼ばれるようになり、「安いもり」と「高級オプション付きのざる」という区別が完成した。 「しかしいまは、両者の違いはノリだけという店が多い。効率化のほか、みりんやワサビが安価で手に入るようになって、もりにもざるにも使われ始めたからです」(そば業界関係者) こうして、ざるの特別感が薄れ、価格差だけが残ったというわけだ。しかし、ざるの「付加価値」にこだわる店は、いまもある。日本橋「室町砂場」のざるは、もりと違い、そばの実の芯だけを使う白麺で100円増。「神田まつや」は、天城の本ワサビ付きで150円増。「本物のざる」は、いまも高級品だ。

と言うわけだ。そうなってくると、その辺の街の蕎麦屋は皆インチキをやっているということになる。そういうわけだから、私は今後、海苔をこっそりと持ち込んで、モリ蕎麦の上にかけて食ってやろうと思っている。まことにふざけた蕎麦屋が多いものだ。