人類の軌跡 NGC
スペンサー・ウエルズ
Y染色体の遺伝情報から現生人類男性の最近の共通祖(オリジン)を約5万年前のアフリカはカラハリ砂漠周辺のサン族(コイ・サン=ブッシュマン)の祖先と推定、その後旱魃を期に出アフリカ→アラビア半島→インド洋沿岸→スワジランド→オーストラリアに到達”アボリジニ”の祖となる。また、2000世代前(3万5千年前)中央アジアに存在したと仮定される”男”を中近東、アジア、ヨーロッパ、アメリカ先住民等現存する大半の白・黄人種のルーツと特定した。

はじめにコイサンアボリジニ祖先の遠征があり南米まで到達した形跡(頭遺骨から推測)があるが、その後の新モンゴロイドの遠征のとき交代劇があったものと思われる。
人類はその遺伝子プールが幅狭いので1万人未満に減少した危機的時代を経験している。新大陸先住民は男性2,3名(総数でも10数名)まで減少後新大陸で栄えた。