誤認

1988年7月3日米海軍イージス巡洋艦ビンセンスCG49が民間定期航空路線を普段どおり(1時間程フライト遅延)に飛行中のイラン航空655便をイラン軍所有のF14の攻撃と誤認して対空ミサイルで迎撃・撃墜し290余名が犠牲となった。
ビンセンスの戦闘情報管制システムの記録では655便には一切の敵対行動が見られないにも関わらず戦闘管制官の「思い込み(上昇を→降下等)」の報告に基づき艦長(ロジャース大佐)は迎撃指示をだしたのであるが、不運が重なった事故とされ処罰された者は無かった。
しかし、ビンセンスは僚艦(モンゴメリー?)の警告にも関わらずイランの小型砲艦と交戦を開始して、これを追走している内にイラン領海内4キロ地点に入ったことに気づかず、655便の進路に自らが侵入しての勘違いであり、自分の海上位置さえ把握していれば起こり得ない事だった。
実は乗組員皆「やる気満々」だったので「猫がトラ」に見えた様である。
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